業績

テキスト(共著・共編著)

日比野愛子,鈴木舞,福島真人『科学技術社会学(STS)-テクノサイエンス時代を航行するために』,新曜社,2021年8月.
現代社会はテクノサイエンスからできている。その迷路に切り込むための最先端の手法、科学技術社会学(STS)のエッセンスを自然、境界、過程、場所、秩序、未来、参加という7つのキーコンセプトで、理論と実践の両面からひも解いてゆく、画期的な入門書。

日比野愛子,渡部幹,石井敬子『つながれない社会-グループ・ダイナミックスの3つの眼』,ナカニシヤ出版,2014年5月.
つながれない社会「しがらみ」は「柵」と書きます。しがらみがありつつも強いつながりを保っていた集団が、ゆるやかなつながりへと移行しつつある。こうした過渡期だからこそ、つながれないことがあえて問題としてクローズアップされているように思います。現代社会における集団のあり方の変化を社会的交換理論、文化心理学、社会構成主義の3つの視点から斬るとどうなるのか。社会の見え方はどう異なるか。思考の柵を飛び越える実験的試みを行ないました。視点を中心にすえた、社会心理学の入門テキストです。

山口富子,日比野愛子編著『萌芽する科学技術――先端科学技術への社会学的アプローチ』,京都大学学術出版会,2009年11月.
book1科学・技術・社会のテーマに「語り」から接近するための手法と実例を紹介したハンドブックです。2部構成となっており、前半ではテキスト資料から情報を引き出す言説分析・内容分析・データマイニングの方法を解説しています。後半では先端科学技術の紹介と生命科学者のインタビューを掲載しています。科学技術の語りのアンサンブルを感じていただければ。

 

分担執筆

日比野愛子, 感染症シミュレーションにみるモデルの生態学,山口富子・福島真人編『予測がつくる社会:「科学の言葉」の使われ方』, 第5章(113-138), 東京大学出版会.  2019年2月.

かの有名なマートンの「予言の自己成就」概念が示すように、予測はその内容にかかわらず、予測が発せられたこと自体が社会のさまざまな関与者に影響し、結論にあわせた動きをうながしていく不思議な作用を持ちます。本書ではこうした予測の行為遂行的側面に注目してさまざまな分野の研究者が議論を展開しています。私は、感染症シミューレションによる予測を取り上げました。ただし現時点での感染症シミュレーションは、むしろ社会に接続しにくいことが特徴です。この問題を日本と台湾との比較から考察しました。

 

主要な論文

  • Aiko Hibino, Jusaku Minari, Kento Takahashi, Yuko Sugiyama, and Shinji Kawana, (2024), The cultural construction of cellular agriculture food: through the lens of the whole-parts framework for meat. Frontiers in Sustainable Food Systems 8: 1358012.
  • Aiko Hibino and Kyoko Ito. (2024). The ambiguated center and peripheral in scientific practices: The case of the infrastructural work in information and computer science, Journal of Science and Technology Studies, 23 (in Japanese).
  • Ryosuke L. Ohniwa, Kunio Takeyasu, and Aiko Hibino, (2023), The effectiveness of Japanese public funding to generate emerging topics in life science and medicine. PloS one, 18(8), e0290077.
  • Aiko Hibino, Futoshi Nakamura, Mai Furuhashi, and Shoji Takeuchi, (2023), How can the unnaturalness of cellular agricultural products be familiarized?: Modeling public attitudes toward cultured meats in Japan. Frontiers in Sustainable Food Systems, 7, 1129868.
  • Aiko Hibino, Masato Fukushima, (2021), The shadow theater of dueling modalities: A note on pandemic simulation. EASST Review, 40(1).